Arsprout クラウドを使ってみよう

Arsprout クラウドを初めてご利用になる方へ簡単に利用方法を紹介します。

センサ類の値を見てみよう

左メニューのハウス管理>圃場名をクリックし、計測値タブをクリックするとクラウド連携しているセンサや制御機器(暖房や天窓やサイドカーテンなど)が表示されます。 Arsproutクラウドではここに表示されている項目をまとめて「計測値」と呼びます。 これらの計測値をグラフで表示する機能や注視したい項目のみ表示する機能などがあります。

クラウドで何をすればいいの?

まずは、日々のハウス内の様子を確認できるようにしましょう。

センサ等の値を直ちに確認したい場合はチャート画面が便利です。日々のハウス内モニタリングにはダッシュ ボード画面が便利です。それぞれの使い方を説明します。

チャートを使ってみよう

チャートは以下の様なケースに適しています。

  • 過去の計測値(内気温、内気 CO2 などのデータ)を確認したい。
  • 近日の計測値データをグラフで確認したい。
  • 計測値の 1 か月の平均、推移を確認したい。
  • 作物の生育記録(茎径、葉長などのデータ)や出荷記録(出荷重量など)や作業記録(作業時間など)をグラフで確認したい。(各データは手動で入力していることが前提)

計測値をチャート表示する

Arsproutクラウドでは以下のように計測値を簡単にチャートで確認することができます。

チャートを表示するには、左メニューの「チャート」をクリックしてチャート画面へ移動します。

別ハウスの計測値も同時に表示させることも可能です。同じように、画面中央下の日付の右隣りの ボタンをクリックすると、右側に計測値のチェックボックスが表示されます。

チャート表示したい計測値のチェックボックスをONにして、グレーアウトされた部分をクリックします。

チェックボックスをONにした項目がチャート表示されます。このように、ハウスの中の計測値を簡単に確認することができます。

複数ハウスの計測値を確認する

別ハウスの計測値も同時に表示させることも可能です。同じように、画面中央下の日付の右隣りのボタンをクリックすると、右側に計測値のチェックボックスが表示されます。(①)ハウスを選択し(②)、チャート表示したい項目のチェックをONにします。

このように別ハウスの計測値でも一画面でチャート表示することが可能です。

1か月分の計測値の平均・推移を確認する

チャート画面では他にもたくさんの機能があります。詳しくは別紙で紹介しますが、ワンクリックで簡単に1か月の計測値の平均や、1か月の計測値の推移(高低)などで確認することができます。チャートの表示期間もすぐに切り替えることができるので数日から1週間のハウス状況確認することができます。

近日(1日間、3日間、7日間)の計測値を確認する

1日間、3日間、7日間のチャート表示期間変更もワンクリックで切り替え可能です。

ダッシュボードを使ってみよう

ダッシュボードは以下の様なケースに適しています。

  • 現在のハウス内の計測値を確認したい。
  • 天窓の自動開閉設定が正しく動作していることを確認したい。(天窓の開閉率をグラフで確認し、カメラで天窓を目視確認する)
  • ハウス内気温が上がりすぎていないか確認したい。(または下がりすぎていないか)

Arsproutクラウドでは、ダッシュボードという機能があります。ダッシュボードでは、一画面に複数の情報(天気、計算機データ、カメラ画像、チャート等)を表示させることができます。日々のハウス内監視に役立つ情報を自分好みに表示させることができます。

例えば、以下のような画面です。

まずはシンプルなダッシュボード画面を作って計測値を確認してみましょう。

ダッシュボードの新規作成

左メニューからダッシュボードの下の新規作成をクリックし、複数あるハウスとダッシュボードの雛型から選んで新規作成ボタンをクリックします。(作成後に編集してダッシュボードを変更できます。)

雛形から作成後、ダッシュボードの「名称」、「表示させるデータ」などを変更させるためには、 ダッシュボード画面右下のボタンをクリックした後、画面右下のボタンをクリックして編集画面へ遷移させます。

本説明では ハウスモニタを表示させるため、ハウス名を入力します。

リストから「ハウスモニタ」を選択します。(ここで選択できる部品のことをウィジェットといいます。)ハウスモニタを選択後、保存ボタンをクリックします。

保存ボタンをクリックすると左メニューに入力した名称でダッシュボードが作成されました。

「ハウスモニタ」には何もデータが表示されていません。次はハウスモニタにデータを表示させましょう。

画面右下のボタンをクリックします。

するとハウスモニタの右上にアイコンが表示されます。

ハウスモニタの右上の アイコンをクリックするとハウスモニタ設定ダイアログが表示されます。

ハウスモニタ設定ダイアログで「ハウス」を選択します。選択すると自動で名前が表示されます。

ハウスモニタ設定ダイアログの「表示タブ」をクリックします。項目から確認したい計測値を選択し、保存ボタンをクリックします。

保存ボタンをクリックすると選択した計測値についての情報がハウスモニタに表示されました。

画面右下のボタンをクリックすると、ハウスモニタの右上のボタンが消えます。

これでシンプルなダッシュボード画面ができました。ここまでが、ダッシュボード作成の基本的な流れです。

ダッシュボードはハウス内の現状を確認する際に使用します。ハウスから離れた場所でモバイル端末を使用して確認することも想定しています。先ほどのハウスモニタをモバイル端末など小さな画面でみると下図のようにチャートが簡略化され小さく表示されます。

モバイル端末でダッシュボードからチャートを確認したい場合は簡略化されない「トレンドチャート」がお勧めです。

ダッシュボードにトレンドチャートを追加

先ほどのダッシュボードにトレンドチャートを追加します。ダッシュボード画面右下のボタンをクリックします。

画面右下のボタンをクリックします。

レイアウト-2のリストからトレンドチャートを選択し(①)、保存ボタンをクリックします。(②)

ハウスモニタの下にトレンドチャートが追加されました。トレンドチャートの右上のボタンをクリックします。

トレンドチャート設定ダイアログが表示されるので、タイトル、トレンドチャートに表示したい項目を選択、表示タイプでラインを選択し、保存ボタンをクリックします。

レンドチャートが表示されました。画面右下のボタンをクリックすると、トレンドチャートの右上のボタンが消えます。

これでモバイル端末の小さな画面でもダッシュボードからチャートを確認することができます。

ダッシュボードで灌水、天窓の動作を確認する

制御ノードを利用して灌水装置や天窓を自動操作している場合、毎日想定した通りの動作をしているか確認したいかと思います。その際にも、ダッシュボードのトレンドチャートが便利です。以下図の様に確認することができます。

灌水装置の動作を確認する

灌水装置の動作はチャートでは以下のように表示されます。縦軸がON,OFFを表しています。(1:ON、0:OFF)以下チャートでは6時に灌水スイッチがONになり、6時10分に灌水スイッチがOFFになったことを表しています。

天窓の動作を確認する

天窓の動作はチャートでは以下のように表示されます。縦軸が開閉率を表しています。以下チャートでは12時頃に天窓が開きだし、日中は開閉率100%なので全開の状態で、19時前に天窓が閉じた状態になったことを表しています。

温度も同時に表示することで、天窓が開いて温度が下がり始めたことなどが確認できます。

このように自動操作している機器の動作を確認するに場合にもダッシュボードは適しています。

また、制御ノードで操作する機器を「アクチュエータ」と呼びます。天窓やサイドカーテンなど開閉操作する機器を「開閉アクチュエータ」と呼びます。それ以外の暖房や灌水装置などを「ON,OFFアクチュエータ」と呼びます。

おさらい

簡単にポイントをおさらいしましょう。

まずは日々のハウス内の様子を把握しよう

まずは、チャートとダッシュボードを使って日々のハウス内の様子を把握できるようにしましょう。ハウス内の様子が把握できるようになると、注視すべきセンサなどが明確になってきます。生育状況や収量を合わせて記録していくことで、ハウス内状況と作物の関連が目に見える形になります。それを元に、アクチュエータの動作設定や収量予測を立てたり、思考錯誤した作業の結果を詳細に残すことができます。

用語

Arsproutクラウドの説明では以下の用語が使われます。何を指す用語なのか理解しておくとスムーズです

  • ウィジェット

    ダッシュボードで選択できる表示部品をウィジェットと呼びます。ウィジェットには「ハウスモニタ」や「トレンドチャート」だけでなく、さまざまな種類があります。
  • アクチュエータ

    制御ノードで動作を操作する機器をアクチュエータと呼びます。天窓やサイドカーテンなど開閉操作する機器を「開閉アクチュエータ」と呼びます。それ以外の暖房や灌水装置などを「ON,OFFアクチュエータ」と呼びます。
  • 計測値

    Arsproutクラウドで計測するセンサやアクチュエータをまとめて「計測値」と呼びます。

設定ダイアログの表示方法

設定ダイアログの表示方法はダッシュボード以外の画面でも共通です。覚えておきましょう。

  1. 画面右下のボタンをクリックすると、各ウィジェットにボタンが表示されます。
  2. 設定を変更したいウィジェットのボタンをクリックすると設定ダイアログが表示されます。
  3. 設定ダイアログで「保存ボタン」または「キャンセル」ボタンをクリックするとダイアログが閉じます。
  4. 画面右下のボタンをクリックすると、各ウィジェットのボタンが非表示になります。